GSEの歴史

日本のGSE研究とココチGSEの歩み

ココチプラスは、世界で初めて*、GSE(Grapefruit Seed Extract)水溶液を主成分とする除菌剤スプレー製品を開発・発売した企業です。
*当社調べ。後述のシトラファインが、GSE水溶液を使った除菌スプレーの最初。
(一部にGSEを含む製品、スプレー以外の製品、除菌目的以外の製品を除く。)

それは、1990年ころに始まりました。
「植物のチカラで、バイキンをやっつけたり、できるんじゃないの?」
たまたま集まった研究者仲間の雑談から、その研究は始まったのです。ちょうどこの頃、日本でブームになったのが「アロマテラピー」という言葉。植物のエッセンシャルオイルの香りで癒したり、マッサージオイルに利用したりといったことが流行。これが研究のヒントになりました。

日本人とGSEとの出会い

誰かが「これなんか、いけるかも」と候補を持込み、テストをしては「イマイチ」という評価をくだす毎日。柿渋もワサビも緑茶もヒノキチオールも試し、「除菌力が期待ほどではない」とがっくり。諦めかけていたところに仲間のひとりが持ち込んできたニュースが、「アメリカではグレープフルーツの種からとったGSEというのが出ているらしいぞ」でした。これが、Grapefruit Seed Extractと日本人の最初の出会いです。

1990年代はじめの話です。ちょうどこの頃、アメリカでJacob Harich博士の研究が実を結び、GSE利用が本格化していました。その仲間は、アメリカで化粧品の品質保持剤(防腐剤)にGSEが使われていることに気づいたのです。すぐにGSEを入手し、テスト。その結果は、驚くべきものでした。「ダントツに除菌力が強いじゃないか」「これなら行ける!」――興奮するさまが目に浮かびます。

品質の低いGSEに困り果てる

当時30歳前後で、所属する組織も異なる5,6人の研究者が自分の仕事とは別に集まり、半ば趣味で始めた研究でした。ただ、全員の思いは一致していた。アロマテラピーのように、自然のチカラ、植物のチカラで、健康被害のない「人にいいもの」を見つけ出して実用化したい、ということです。柿渋からヒノキチオールまで、「効果がある」と言われているものをテストしても、次々と期待を裏切られていた中で、やっと見つけたエース級の素材がグレープフルーツ種子エキス=GSEでした。

調べれば調べるほど、GSEは除菌能力にすぐれている。しかも天然成分で安全性も期待できる。「よしっ、これで行く」と決めた彼らは、しかし、すぐに足元をすくわれます。GSEから塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムといった農薬成分が検出されたからです。もともと「植物のチカラを利用して、ヒトに安全な除菌剤をつくる」ことが目的だったのに、大学の研究者からは「効いているのはGSEではなくて、農薬成分だ」とまで言われ、深く傷つきます。

「シトラファイン」として実用化

いま振り返っても、ここで諦めなかった彼らの粘りは、すごい。コツコツと分析を進め、ついに農薬が混入しているのは、特定の地域で生産されたGSEであることを発見し、「農薬が効いているだけだ」という論文へのリベンジを果たします。品質の高いGSEと、低いGSEがあったのです。同じ「お茶」「紅茶」でも、産地と栽培法・処理法で品質に差があるのと、話は同じ。当然といえば当然のことですが、見た目も同じだし、除菌効果も変わらないので、科学的に分析しないと差がわからないという難点がある。そこを突破したのです。

とにもかくにも、南米産の品質の高いGSEにたどりつき、やっと商品化に成功しました。それが「シトラファイン」です。食品添加物としてGSEを利用するアイディアを出して、そのやり方を(他社に)教えたのも、輸入ルートを確保したのも、彼らでした。そして彼らから直接、「シトラファインをよろしく」とGSEの輸入ルートとともにバトンを受けたのが、当社です。そして当社がバトンを受けて、世界初のGSE除菌スプレーとして製品化したものが、シトラファインスプレーです(2018年9月発売)。

日本のGSE利用の歴史は、彼ら先駆者の研究開発史であり、シトラファインの歴史そのものです。
そして2020年より、当社が開発・製造するGSE水溶液を「ココチGSE」と総称することとしました。ココチGSEは商品名ではなく、原材料名です。